スイス旅行記

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May

2011年5月3日(火)

フリブール

フリブールでチーズフォンデュを食べる

スイスと言えば乳製品、乳製品と言えばチーズ、チーズと言えばチーズ・フォンデュだろうということで、本場のチーズ・フォンデュを食べに行く事にする。実は私はチーズ・フォンデュというものを一度も食べたことがない。当然食べ方も良く知らない。日本の串カツと同じ要領と思えば大して悩むことはないはずと強がってはみるが、実はこれはとても浅はかな考えだったと、後に思い知らされることになる。

早速「restaurant du gothard」というお店に入ってみる。

ここはフランス語圏なので「ボンジュール…」とおそるおそる挨拶しながらお店に入る。メニューを見ても完全にフランス語である。当然料理の写真もない。あれこれ推理しながらチーズフォンデュらしきメニューを指差しで注文する。
オードブル
まずオードブルと白ワインが出てきた。白ワインはうまい。オードブルはまぁ普通か。前菜を食べ終わる頃にいよいよチーズ・フォンデュの支度が始まる。小さなコンロの上にルクルーゼが乗っている。中にはすでにチーズが入っていて、良い香りが漂っている。香りが立っているのは白ワインが入っているためらしい。長いフォークのようなものが置いてある。ふむ、これで具材を刺してチーズに絡めるのだな、と食べ方のシミュレーションをしてみる。

チーズフォンデュ
しかし具材が出て来て驚いた。パンと、あとお椀に盛られた大量の蒸したジャガイモだけである。てっきり串カツのようなバラエティ豊かな具材を予想していた私にとっては衝撃的なラインナップであった。

チーズと、パンと、ジャガイモと、白ワイン。どれも見事なまでに白系の食べ物ばかりではないか。食べる前から胸やけがしそうである。しかしこれがスイスでの正式な食べ方らしい。むしろ他の具材を入れるなど言語道断らしいのだ。あくまでもチーズと、パンと、ジャガイモ。仕方がない。意を決して食べ始めることにする。

パン→チーズにつける→食べる→ジャガイモ→チーズにつける→食べる→ジャガイモ→チーズにつける→食べる→ジャガイモ→チーズにつける→食べる→白ワインを飲む→パン→チーズにつける→食べる→ジャガイモ→チーズにつける→食べる→ジャガイモ→チーズにつける→食べる→ジャガイモ→チーズにつける→食べる→白ワインを飲む→ジャガイモ→チーズにつける→食べる、の無限ループである。
…これではまるで、わんこそば大会のようではないか。。。

決して味がまずい訳ではないし、チーズだってとても美味しかった。しかしこのジャガイモとパンのゴリ押しだけは何とも理解しがたい。1時間程度かけて完食したが、当分の間はジャガイモなど見たくもないし、食べたくもないと激しく思った。

お店を後にして、ローザンヌ(Lausanne)へ向かう。

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